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食物アレルギーの症状・原因

食物の摂取によりアレルギー症状が出現する場合を食物アレルギー(食品過敏症)という。アレルギー反応により口唇、口腔粘膜の接触皮膚炎様の症状から気管支喘息、蕁麻疹、胃腸障害を引き起こすものまで様々な食物アレルギー症状が見られる。時には血圧低下、顔面蒼白、呼吸困難、意識混濁など生命にかかわる急激な全身のアレルギー反応(アナフィラキシーショック)を起こす場合もある。

食物アレルギーの原因となる食物

卵、牛乳、大豆が食物アレルギーの3大原因物質と言われているが、小麦、米を含めて五大食物アレルゲンと呼ばれる。その他ソバや、蟹、海老、タコ、イカなどの魚介類、キュウイフルーツ、バナナ、柑橘類などの果物、ピーナツ、アーモンドなどのナッツ類などが食物アレルギーを起こす。

赤ちゃんや小児と成人では食物アレルギーの原因となる食品に違いがあり、小児では卵、牛乳、乳製品、小麦、甲殻類、魚介類が多く、成人では卵、牛乳が少なく、甲殻類、魚介類、果実が多い。また、卵や牛乳の成分から作られている薬剤もアレルギーを起こしやすい。

食物アレルギーの症状
果物などが粘膜と接触すると、口唇、口腔粘膜、咽頭の浮腫とかゆみを引き起こし、口腔アレルギー反応と呼ばれる。通常は一過性のアレルギー症状で、食物アレルゲンが胃から腸に進み、悪心、嘔吐、腹痛、下痢などが起こる。これらは接触アレルギーによるもので摂食直後に起こる反応である。次に、食物が吸収され、血行を介して全身の臓器に運ばれてアレルギー反応が生じると喘息、蕁麻疹などが起きる。時にはアナフィラキシーショック症状を引き起す事もある。これらは即時型食物アレルギーといわれ、食物摂取後60分以内に起こる事が多い。

食物アレルギー症状
・アナフィラキシーショック(重症時は死亡することがある)
・腹痛
・腹鳴(腸から聞こえるゴロゴロあるいはピチャピチャいう音)
・下痢
・悪心
・吐き気、嘔吐
・胃けいれん
・腹部膨満感
・口、咽頭、目、皮膚、などのかゆみ
・蕁麻疹
・フラフラすること、失神
・頭痛
・鼻充血
・鼻漏(鼻炎)
・息切れ
・喘鳴
・嚥下障害

◇アナフィラキシーショック時の対応
アナフィラキシーショックの治療は呼吸・循環不全を速やかに改善することが重要。酸素呼吸と血管確保をしてから輸液、ステロイド剤の点滴、その他必要があれば昇圧剤などを注射が必要になる。血圧低下、顔面蒼白、呼吸困難、意識混濁などの症状が見られた場合は、早急に近医受診または救急車を呼んで下さい。


食物アレルギーの治療・予後
食物アレルギーの症状の重症度と発症形式によって治療法は変わる。
食物アレルギーの治療の目的は、症状の軽減と将来のアレルギー反応を予防すること。
軽度あるいは局所的なアレルギー症状には、何の治療も必要ない場合もある。
食物アレルギーの症状は短時間でおさまる。抗ヒスタミン薬類は、多くの症状の不快感を軽減することがある。鎮静作用を有するスキンクリームは、皮疹を軽減する効果がある。アレルギー症状がひどい場合は、ステロイドあるいはエピネフリンによる治療が必要な場合がある。食物アレルギーを起こす可能性のある食品を摂取しないことが、アレルギー反応を予防する最善の方法となる。

食物アレルギーは乳幼時期に多く、加齢とともに原因食物を摂取しても症状がなくなる事が多い。米、小麦、大豆は比較的早く三歳までに耐性が獲得されるという結果もある。卵、牛乳はもう少し遅れるので、小学校低学年までは卵、牛乳が重要な食物アレルゲンとなる。そして9歳頃には約8割の人が耐性を獲得し、アレルギー症状が軽快する。なお、耐性獲得は食物の種類によっても異なり、ナッツ類や
魚介類は耐性を獲得しにくいといわれ、成人ではナッツ類、魚介類、果物によるアレルギーが多く、特にソバは重篤なアナフィラキシー症状を起こすので、注意が必要である。
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